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紫陽花に私の姿をみる
紫陽花はその美しい色彩で、多くの人々に愛されています。その色は、土壌のpHや成分によって変わります。酸性の土壌で育つ紫陽花は青い花を咲かせ、一方でアルカリ性の土壌ではピンク色の花を咲かせるのです。
土壌の特性が花の色を変えていくように、私の心も環境により変えられていくことに気づかされます。
仏教では、全ての現象は変化していく、諸行無常が説かれています。私たちは肉体的にも精神的にも、環境や体調や心理状態によって日々変化していきます。それは時には正しく、時には間違った見方や行動をしています。しかし、私がどれだけ変わっても変わることなく寄り添い続けてくださるのが仏様です。仏様は変わりゆく、あるがままの私を抱きとりながら、慈悲と智慧を持って、私に正しい選択をしながら歩んでほしいとあたたかくやさしくはたらいてくださるのです。
人生において、仏教はこころのよりどころです。異なる文化や他宗教の教えに対しても多様な視点と共通する価値観を見出すはたらきとなります。普遍的な優しく温かいはたらきでわたしを包みこみ、あゆむべき道を示し導いてくださるのです。
毎年色を変えながら美しく咲く紫陽花に私の姿を知らされ仏様のはたらきをあじあわせていただきました。